コンパクトで快適、リーズナブル
「”R9”というのはルート9のことでしょ。9号線沿いにオープンし、そこから展開していったということでしょ」
「R9は”レスキュー”とも読みます。うちはコンテナの販売もしていますが、コンテナには1台1台に全部車輪が付いているんです。そのため何かあればすぐ移動できます。
災害時には仮設住宅として活用できますし、岡山県は災害があまりない地域ですが、関東では実際に仮設住宅として提供したこともあります。ここに作る時そのことを話しましたら、勝央の町長さんからも随分喜ばれました」
これは盲点というか、そういう使い方ができるかと感心した。このところ各地で相次ぐ災害で仮設住宅の建設が遅れているとか、ホテルを借り上げ仮設住宅代わりに利用しているというニュース報道があるが、被災者が離れた場所の施設に行くのではなく、入居施設が被災者の近くに行くという逆の発想だ。
中々面白そうだがコンテナの中はどんなつくりなのか、実際に自分の目で確認したかったので内部を見せてもらった。
スペースはダブルルームもツインルームも13m2(平米)。ツインルームは6室のみだから基本はダブルベッドが入ったダブルルーム。ダブルベッドの幅は140cm。シングルベッドの部屋はなく、全室シモンズ社製のマットレスが導入されている。
歯ブラシ、シャンプー、T字カミソリ等のアメニティは無料で提供されている他、今や当たり前になった無料Wi-Fiや、冷凍冷蔵庫、加湿空気清浄機、電子レンジが各部屋に備え付けられている。
同ホテルは朝食用に軽食とホットドリンクが無料で提供される。軽食はピラフ、おにぎり、カレー弁当、から揚げ弁当等(各ホテルによって異なる)の冷凍食品が用意されており、これら2品の中から1品を選ぶシステム。それを部屋の電子レンジで解凍して食べるようになっている。
もちろん各部屋にバス、トイレもあり、一般のビジネスホテルと変わるところはないし、素泊まりというより朝食付きと考えれば、コンパクトさと快適さを備えた料金もリーズナブルなホテルである。
料金は全ホテル共通ではなく各ホテルで多少異なるようで、勝央のホテルでは1名6,200円、2名8,700円になっていた。場所によりもう少し高めの料金設定になっている所もあったが、休日前日を除き2名で1万円を超えるところはないように思えた。
駐車場は各コンテナの前に確保されているし、車で旅行するにはコンパクトで、快適さを提供してくれるリーズナブルな料金で宿泊できるホテルであり、全国展開しているので個人的にも一度利用してみたいと思った。
(6)に続く
#リーズナブルで納得のホテル #コンテナホテル
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