マックスバリューにモヤモヤ
最近、近くにマックスバリューがオープンした。そこで早速足を運んだ。場所は福岡市南区長丘、1年余り前までスーパー・サニーが営業していた所だ。建物の配置はまったく変わってないから居抜きでもよかったのではと思ったが、サニー撤退後更地になっていたから新たに、というか駐車場の位置も売り場も変えることなく、ほぼ以前と同じように再現されていた。
この場所にサニーが出店した時、まるでコンビニの出店スタイルのように思えた。というのは550m程の距離にサニー長住店があり、1.1kmの距離にサニー長尾店があるからで、自社店舗同士で顧客を奪い合う距離だ。
たしかにその周辺の住民にすれば便利だろうが、採算が取れるのだろうかと他人事ながら思っていたら案の定だ。
サニーは数奇な運命を辿っている。スタートは岩田屋デパートのスーパー事業だった。その後西友の傘下に入り、そして最近、中国地方を中心に「ゆめマート」「ゆめタウン」等を展開する広島本社のイズミに買収された。
「ゆめカードを使えるようになったからよかった」という来店客の声を耳にしたが、まだ「ゆめカード」や「ゆめアプリ」は使えない。
西友の「おすみつき」ブランドが10月末で提携切れになるから、イズミ色が出てくるのはそれ以降になると思われるが、「ゆめカード」「ゆめアプリ」が使えるレジに切り替わるのはまだいつ頃になるかは現場サイドにも全く知らされていないようだ。
ところでマックスバリュー。中四国ではマックスバリュー西日本が運営会社でマルナカ、山陽マルナカ等も傘下スーパーだが、つい最近、四国を中心にスーパーを展開するフジと合併し、存続会社がフジになった。
私は岡山県に帰省している時はマックスバリュー(マルナカ)をよく利用しているから、福岡でも同じ感覚でいたら違った。九州地区のマックスバリューはイオン九州の一事業部で独立会社ではなかった。
レシートにマックスバリュではなくイオン九州と表示されていて気付いたのだが、マックスバリュー西日本もイオン九州もイオングループでイオンカードが使えることに変わりはないが、イオンとイオン九州は別会社で、株式の上場もイオン、イオン九州はそれぞれに上場し、株価や株主優待制度も違うからちょっとややこしい。当然、商品構成にも違いがある。
まあ細かいことは抜きにして近くのマックスバリュー長丘店を初めて訪れたのが運よく木曜日だった。マックスバリューの売り出し日は全国的に木曜日なのだ。
九州地区のマックスバリューを訪れたのが初めてということも重なり商品はとても新鮮で価格も安く感じられた。何より某メーカーのレギュラーコーヒーが税抜き300円を切る価格だったのは驚いた。
この日はビール系飲料を2缶買っただけで、商品構成と価格チェックだけにし、数日後の土曜日に買い物目的で行った。価格は木曜日の売り出し日価格ではなく通常価格と思われるものに戻っていた。それでも某メーカーのコーヒーは400円前半と安かった。
次は30日に行った。30日はイオン系は5%offで商品が買える(ビール系を除く)から「お得日」だ。
だが、店内の商品価格を見ていくと土曜日に見た価格より明らかに高くなっているではないか。
これって5%offを盛り込み、商品価格を逆に5%高く付けているのではないかと疑いたくなった。
10月1日ならまだ分からないことはない。「10月から値上げしました」という言い訳が通じる。だが9月30日ではそんな言い訳は通用しない。
イオン九州はそんな商売をするのか−−。なんか納得できない、モヤモヤした気持ちを抱えたまま店を出た。
(3)に続く
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