栗野的視点(No.837) 2024年10月4日
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なんとなく納得できないモヤモヤした気持ち
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新政権にモヤモヤ
石破茂氏が自民党総裁に選ばれた夜の会話。
「石破さんが総裁に選ばれて、どう思う」
「取り敢えずよかったんじゃないか。でも、メディアが持ち上げるのは1週間が限度だろうな。その後は叩かれるだろう」
だが予想が外れた。1週間も持たない。早くも出足から躓いた。
旧安倍派外しをし挙党態勢を築けなかったからでも、無派閥議員を多く入閣させたからでも、女性閣僚が2人にとどまったから(これはこれで問題だが)でもない。
まだ国会で首相指名を受け、首相に就任したわけでもなく、自民党総裁に就任したに過ぎないのに、その段階で国会解散時期を表明したからだ。
「仮に私が首相に選ばれたら」という前振りもなかった。自民党総裁就任=首相ではない。もし、公明党が反対(ありえないことだが)して、国会の首班指名選挙で石破氏が選ばれなければ首相に就任できないわけで、首相にもなっていない人物が国会の解散時期を表明するのはおかしい。
明らかなルール違反で、もしかすると憲法違反にも問えるのではないか。
石破氏の気持ちは分からなくもない。接戦を制し自民党総裁になったことが嬉しくて、自民党総裁=首相と勘違いしたのかもしれないが、もしそうだとすればあまりにもルールを知らない愚か者だ。
これが1点で、もう1点は総裁選前に言っていた前言をいとも簡単に覆し、予算委員会も開かずさっさと解散に踏み切ろうとしていることだが、それだけではない。彼は次から次へと総裁選前に言っていたことを覆したり後退させている。
のっけからこれでは、今後、石破首相が言うことは信用できないことになる。石破政権は案外短命に終わるかもしれない。
それならせめて裏金問題だけでも明らかにして終わって欲しい。
(2)に続く
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