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女性性と笑顔戦術で支持率アップ
福島氏が古風な男性性的なのに対し、女性性側面をフルに活用したのが高市早苗氏だ。
彼女は自民党総裁選の前、戦略的に自らのイメージをガラリと変えて自民党総裁から首相へと上り詰めた。
彼女は頑固な保守右派だが、総裁選からタカ派のイメージを封印し、それまでの男性性的なイメージから女性性的なイメージを前面に出すように180度変えた。
具体的に言えば笑顔を常に作るようにした。
これは大成功で彼女のタカ派の本心を隠し、ソフトな感じを聴衆に与えている。
その結果、女性層と若い層が高市支持に流れた。
人は見た目が90%。見た目に騙される。
「ボロは着てても心は錦」はとっくの昔に死語となり今の時代流行らない。
ルッキズムがどうのこうのと言われても、人は見た目に惹かれ、見た目に騙される。
一時期あれだけルッキズムが批判されたが、東大でさえミスコンテストを実施しているし「ミス東大」を売りにしている女性もいる。
中身よりは外観、顔の造り。
これは昔から何も変わってない。詐欺師はブランド物の見るからに高級な洋服を着、口元に笑顔を浮かべ近付いて来る。
もし、これがラフな格好でぶっきらぼうな喋り口で儲け話を説いたら人は乗るだろうか。むしろ警戒心を抱き、どんなにうまそうに思える話でも乗らないだろう。
高石市の勝利は自らを戦略的に変えたことだ。
とにかく笑顔を前面に打ち出し、1フレーズ話すと目を細めTVカメラや聴衆の方を向いて笑顔を作っていった。
その様子を目にした時、私はマズイと感じた。きっと多くの聴衆は表面的な笑顔に騙されるだろうと。
大事なのは中身である。だが笑顔の女性を見ると、それだけで「この人はいい人だ」というバイアスがかかってしまい中身の十分な検討をしなくなる。
そして危惧した通りになった。
街頭演説では女性たちが「サナエちゃーん」と呼び掛け団扇を振った。
まるでアイドルの応援である。
これは危険な兆候である。どこが危険なのか。
まず表面的なもの、こと、現象で判断し、中身をしっかり見なくなっていること。
思考停止状態である。
次に皆が同じ波に乗り出し、同じ方向に動き出している。
この傾向は約20年前から日本人の間に起きていた。
いわゆる「空気を読む」というやつだ。
その場の雰囲気を感じ取り皆と同じ行動、発言をする。皆と違う発言はしない。異見を言う人間は仲間外れにされていく。
これが危険なのは同調圧力が働いていくからで、異見を封じ込め、排除する、認めなくなる集団・社会が形作られていく。
話を高市早苗氏と女性性に戻そう。
彼女がタレント扱いされ、支持率を上げたものに笑顔の他にもう一つある。
彼女の顔立ちである。
例えて悪いが高市氏と片山さつきを比べると片山氏はどちらかといえば顎もがっしりとした男性的な顔立ちなのに対し、高市氏は最近のアニメに登場する顎が細く尖った今風の美形に分類され、若くて、やさしい女性として描かれる典型的なタイプ。
さらにバイクに乗ったりドラムを叩く姿から従来の政治家にない親しみやすさ、非エスタブリッシュメントを感じさせ、変革を求める層に支持を広げた。
この辺りはトランプ氏が登場した時と近似している。
さらにはっきりした物言いが強い女性をイメージさせ、この点もトランプ氏と似ている。
石破茂氏もそうなれる可能性はあったが、彼は自らのイメージ変革に失敗した(イメージを変えようとしなかった)。
明るさと覇気がなく、相変わらずボソボソと話すものだから強い変革者のイメージを国民が感じなかった。
せめて小泉純一郎氏ぐらいにエネルギッシュで「自民党をぶっ壊す」ぐらいなことを言っていたら変わっていただろうが、石破氏の場合は逆に首相になると党内野党時代の発言を弱めてしまった。これが前進ではなく後退と映った。いや実際に後退したわけだが。
(3)に続く
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