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増えるデーターセンターが大量に水を使用
都市化が都市の夜間温度を上昇させている−−。
これはヒートアイランド現象として随分前から知られている。
コンクリート造りの建物が昼間貯め込んだ熱を夜間に放出するため、都心部での夜間温度が下がらない。
そこに加担しているのがエアコンで、エアコンは熱交換だから室内の温度は下がるが、その分外に放熱している。その結果、外気温は夜間でも下がらない。もちろん日中も同じである。
何かを得るためには何かを失う−−という言葉がある。
デジタル社会は現代人に多くの便利さを与えてくれたが、その裏で多くのものを失ってもきた。
いまや我々が当たり前のように使っているコンピューターやスマートフォン。初期の頃はこれらが地球温暖化に加担しているとは思いもしなかったはず。
だが、いまや多くの人がデジタル機器を毎日使っている。インターネットに接続し調べ物をしたり、ネットで買い物をしたり、文書や絵を描いたり、ニュースを読む人もいる。
PCをネットに接続せずにスタンドアローンで行っている人は今頃いないだろう。意識するとしないとにかかわらずPCやスマホは家でも外でもネットに接続されているはず。だからいつでもネット検索ができるし、その恩恵を我々は常に受けている。
しかし、その裏でサーバーがフル稼働していることまで思いを馳せる人は極々少ないだろう。
企業が自社単独でサーバーを所有し、社内の1室にサーバーを設置していた時代はサーバーが羨ましかったのではないだろうか。
サーバー室には何台ものエアコンが設置されて常に稼働しているから、その部屋は夏場は特に快適だったはずだ。
コンピューターは熱に弱い。個人用のタワーPCでもノートPCでもファンが内蔵されていて、時々内蔵ファンがブーンと稼働する音を聞いた人もいるはず。
CPUが熱を持てば暴走する(正常に作動しなくなる、熱暴走)のを防ぐためにファンを稼働させ冷やしているわけだが、個人用のPCならその程度で収まる。
だが、数10台ものPCを管理しているサーバーともなると、その程度では収まらないからサーバーを1室に集めて部屋ごとエアコンで冷やすしかない。
エアコンを24時間稼働させれば、24時間外へ放熱することになる。その分電気代もかかる。
そう、サーバーは電気食いであり、地球温暖化にも加担しているわけだが、便利さを優先し、サーバーの負の面はあまり指摘されてこなかった。
サーバーを1企業で抱えるのは負担が大きいし、最近はクラウドに接続したり共同サーバーの利用にシフトしているから、自社内でサーバー室を目にすることはほとんどないだろう。
言い換えれば、その分サーバーの電力使用・温暖化への影響を直に考えなくても済み、「罪」の意識が薄らぐ。
これは原子力発電による電気の「遠産遠消」や、戦場での歩兵からミサイル、ドローン戦への変化による戦闘への直接参加意識の希薄化と同じだ。
人は目の前で起きたことへの直接反応はあるが、遠くで起きたことや肉体的感触を伴わないものには直接参加意識が薄くなる。平たく言えば当事者意識がなくなり、結果責任を意識(罪の意識)しなくなる。
サーバー室はいまではデータセンターに代わっているが、以前のサーバー室に比べるとはるかに熱量の放出は増大しているが、ほとんどの人はそんなこと意識しもしないだろう。
地球温暖化を少しでも弱めるにはデーターセンターを減らすことなのだが、この案に賛成する人は皆無に近いと思われる。
逆に意識しているのはデーターセンターを地球規模で設置しているビッグ・テックとかGAFAM(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)と呼ばれる大企業の方かもしれない。
かの企業達がデータセンターを設置しているのは人口密集地域から離れた地方だし、できるだけ水を使わない装置にしていると説明する。
なぜ水の使用量を少なくする装置を導入していると説明しているのか。
1つには空冷より水冷の方が効率よく大量のサーバーの温度上昇を防げるからだが、そのために地下水あるいは水道水を利用しなければならない、利用しているが、地下水位の低下を出来るだけ防ぐために水の使用量を減らす最新装置を導入している、と。
つまりデーターセンターが大量の水を使用していると同時に地球温暖化にも加担していることを認めているわけで、それを止めるわけにはいかない(AIの普及・進化でデーターセンターの設置は今後さらに増えるだろうから)が、できるだけ省エネ構造に変えていく方向で考えている、と。
といっても既存のデーターセンターの冷却装置を新しい装置に変えるわけではなく、今後新設するデーターセンターに適用するというだけである。
(5)に続く
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