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「コープこうべ」の移動販売車に突撃取材をする(2)


 当初、前方を走っている箱型荷台のトラックもマックスバリューの移動販売車だろうと思った。だが、マックスバリューの移動販売車なら「おまかせくん」と表示されているはずだが、その文字が見えない。

 待てよ、マックスバリューではないのか。では、どこの移動販売車なのだ?
そうなると気になり、いつもの興味がフツフツと湧いてくる。

 どこの車か知りたいと思うものの、地方の道路は片側1車線。2車線なら横に並びボディー横を見ることができるが、1車線ではひたすら後ろを付いて走ることしかできないし、この後も前車が私と同じ方向に走るとは限らない。

 どこの移動販売車か知りたかったが仕方ないか、と思っていたところ、前を走っていた車がガソリンスタンドに寄った。その横を速度を落として通りながらトラックのボディーに目をやると「コープこうべ」という文字が目に入ったので、急いで道路脇に車を寄せて停車。ドライバーに駆け寄り話しかけた。



「神戸生協の車ですよね」
「そうです」
「生協も移動販売をされているんですか。以前からなぜ生協は移動販売をしないのかと思っていましたよ。もともと共同配達で地域を廻っており、ある意味移動販売に乗り出しやすいのに、相変わらず1週間前の事前注文配達しかしないことに疑問を感じていたんですが、神戸生協は移動販売を始めたんですね」
「コープこうべは9年前から移動販売もしていますよ」
「えっ、そんなに前から。とくし丸やマックスバリューの移動販売は知っていますが、生協がやったのは初めてじゃないですか」
「そんなことはないでしょ。福岡の方(かた)ですか。福岡のコープもしているはずですよ」

 神戸生協(コープこうべ)は生協の中では大きな組織であり、共同配達以外に戸別配達や店舗販売なども早くから積極的に取り組んできたことでも知られているが、話の中で出てきた福岡の生協=Fコープなら、今後は別にして現時点で移動販売に積極的に取り組んでいるとは言えない。
 買い物弱者が社会問題になり、その救済は小売業に課せられた社会的使命と考えられる現在、買い物弱者に最も近い距離にいるのが生協。本来ならいち早く取り組んでもいいと思われるが、なぜか生協の取り組みは遅く、この問題に積極的に取り組もうとしている風に見えないのが兼々不思議だった。
 ただ福岡県ではグリーンコープが各地区での移動販売を実施しているし、福岡県だけでなく熊本や鹿児島県でも、また全国的にもグリーンコープは移動販売を実施している例が多い。
                    (3)に続く

#移動販売


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