新春雑感・賀状はまだアナログが歓迎される?(1)


栗野的視点(No.721)                   2021年1月16日
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新春雑感賀状はまだアナログが歓迎される?
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 なにやら東京(永田町)は慌ただしく騒いでいるようですが、こちらはもう1か月以上外出することもなく静かに生活しています。COVID-19の影響? まあ、まったくないといえば嘘になりますが、直接的な影響は気温。気象庁によれば今冬は暖冬らしいですが、1/14,15を除けば実感は寒すぎ〜。

 というわけで毎朝続けていたウォーキングの習慣も寒さ故に閉じこもり、巣ごもりで、すっかり筋力の衰えを感じています。驚いたのは靴下を片足立ちで履けなくなったこと。ついヨロヨロッとして、ここで転倒したら寝た切りになる! と寸でのところで踏み止まりましたが、以来、片足立ちはやめて、壁にもたれてか座って履くことに。なんとも情けない。

年賀状廃止か継続か

 歳とは思いたくありませんが、今年も年賀状に「歳男です」とか「還暦」「古希を迎えました」と書かれているものがありました。個人的にはそういうことを意識したことも、口にしたこともありませんが、最近の風潮なのか、その後に「年賀状は今年を最後に」という文言が続いています。
 それで思い出したのが中学の同窓会。「古希を区切りにし、以降の同窓会開催はやめることにしました」という案内が来たことがありました。
 私は同窓会は疎か、高校・大学の卒業式にも、およそそういうものが嫌いだったので出たことがありませんが、大学の後輩から「この歳になると無事を確かめ合うために出席しているんです」と言われ、ああ、なるほどね、と思ったことがあります。だから古希を迎えれば同窓会をやめるのではなく、むしろ毎年開くべきではないかと思ったりしたものです。そういう意味では年賀状も同じような感じがします。

 まあ人それぞれで、年賀状を出すのが面倒くさくなるという人もいれば、義理年賀状はもういいと考える人もいるのでしょう。そう考えると、今年を最後にします、という賀状を受け取ると、あなたとの付き合いはその程度のものだったので終わりにします、と言われたようでちょっと悲しくなります。
 昔、女性から「別れる時が来ても『さようなら』と言われたくない」と聞いたことがあります。「今まで付き合って楽しかったよ、と言って別れて欲しい」と。
 なるほどその通りです。別れた後、相手のことを悪く言う人がいますが、そんなことだけはしたくないものです。仮に相手に悪く言われようとも。

2拠点生活で郵便物を受ける難しさ

 年賀状と言えば、今年は色々ご迷惑をおかけしました。ご丁寧に岡山県の住所の方に送っていただいた方が何人かいらっしゃいましたが、「宛先に見当たらず」と返送されてきたとお叱りを受けました。
 誠に申し訳ありませんでした。私の無知故です。郵便物は住所を郵便局に届けないと配達してもらえないと知らなかったのです。
 届けるといっても転居届をしたのでは福岡に来た郵便物もすべて岡山県の住所に転送されてしまいます。それでは困るわけです。福岡に来た郵便は福岡で、岡山に来た郵便は岡山で受け取りたいのですから。
 私のように2拠点生活をする場合は、それぞれの住所に来た郵便物をそれぞれの住所で受け取りたいわけで、そのためにはそれなりの手続きをしなければならないようで、ちょっと面倒くさい。

 実家と言っても、もう何10年も住所はそこにないわけですから、普通に届くと思った方が世間知らずだったわけです。
 ただ1通だけ岡山県の住所に届いた年賀状があります。それには岡山県の住所の横に福岡の住所が併記されていました。彼は上記のような仕組みを知っていたのでしょうね。

電子と紙の賀状、長所と短所

 今年は皆さんにハガキに代えて電子年賀状を出させてもらいました。といっても筆まめで作成したものをハガキに印刷する代わりに添付ファイルにして送ったわけですが。手間暇という意味では、逆に電子年賀状をメールに添付して送る方が時間がかかりました。
 メール添付にすると、年賀状ファイルの他にメール文を一人ひとりに書くわけで、多くのメッセージを送れます。私の方は文字量が多い分よりコミュニケーションが取れると思っていましたが、受け取り手の方は必ずしもそうではなさそうだと分かりました。やはり年賀は紙で受け取った方が残る(印象にも、形としても)ようですから来年からは再び紙に戻そうかと考えています。
                                           (2)に続く


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