使ってみて分かった格安SIMのメリットと注意点(2)
〜通話アプリで注意すべき点


通話アプリで注意すべき点

 さて次は実際に使ってみた上での注意点である。これはSIMフリーの選び方などについて書かれたものでもお目にかかったことはなく、私自身がその落とし穴にハマって初めて「そういうことがあるのか」と気付いた。

 というのは、ある月の請求金額が2400円と通常の倍近い金額になっていたので、そんなバカなと思い詳しくチェックしてみた。すると、その前の月も、さらに前の月も2000円オーバーだったのだ。
 この時の契約はmineoで、1年間は割り引きがあったため1000円以下に収まるはずだった。それがなぜか倍以上の料金を数か月に渡って使ったことになっていたのだから驚いた。

 実はここに専用アプリ使用のカラクリ(?)があったのだ。専用アプリを使って電話すれば通常30秒につき20円の金額が半額の10円になるというのがSIMフリー各社の謳い文句で、SIMフリーに変更した人は例外なく専用アプリを使って電話をかけていると思う。
 ところが、この専用アプリを使って電話していても通話料が半額にならないことがあるのだ。より正確に言えば、専用アプリから電話をしているにもかかわらず、専用アプリを使わず電話していると判断されることがあり、その場合は20円/30秒でカウントされる。

 このことはサポートに電話しても教えてくれない、というか彼ら自身がこういう現象が起きるということを知らないのかもしれない。
だから「専用アプリから電話していただかないと割り引きにはなりません」という返事しかしてこない。
 これ、当初はmineo特有の問題かと思っていたが、google playストアのアプリレビューを読んでいて、例えばbiglobeでもniftyでもOCNモバイルONEのアプリでも「半額割り引きにならない」という書き込みがあったことから、半額アプリの問題だと気付いた。

 では、どういう時に半額通話にならないのか。それは相手からかかってきた「着信履歴」を使って、そのままリダイヤルした時だ。
 専用アプリの「着信履歴」から電話するのだから、アプリを使って電話しているのは間違いない。にもかかわらず、アプリの方でアプリを使わずに電話していると判断するようだ。
 これはかけ放題プランに加入していようと同じで、10分無料と思って電話していたら20円/30秒×10分=400円で請求されることになる。

 この現象を避けるためには電話をして先方が出る前に表示される番号にプレフィックス番号が付加されているかどうかを確認してかける。
 もし090や080から始まる番号が表示されていれば即切ってかけ直すか、着信履歴を使わずに、電話帳から相手の名前を表示させてかけるしかない。

高速、低速の切り替え

 通信キャリアのSIMにはなくて格安SIMにあるのが高速通信、低速通信の切り替えである。これ、使いようによっては案外便利で助かる機能で、私の場合は重宝している。
 どのように便利かというと低速の場合は所有容量を消費しないのだ。つまり低速で使っている限り、いくら使っても(ネットでHPを見ても)自分の残容量は減らないのだから、この機能を使わない手はない。
 というわけで、私はほとんど低速モードにしている。メールの送受信などは低速モードで十分だし、新聞アプリでさえ表示までしばらく待っていれば読み込める。といっても所詮、低速。HPなどを見ようとしても表示されるまでにしばらく待たされるのは覚悟しなければならない。なんといっても速度は200kbpsだから。
 まあひと昔ふた昔前のADSLの速度といえば分かるだろうか。ADSL自体を知らない人が大半かもしれないから分からないかもね。各駅停車の鈍行列車に乗っているようなものと言った方がまだ分かるだろうか。

 そんな低速で新聞閲覧アプリなど起ち上がらないだろうと思われるだろうが、起床間もなくスマホのテザリングをオンにし、タブレットとテザリングで繋ぎ、タブレットの側の新聞アプリを起ち上げ、顔を洗って食卓に着けば新聞が1ページから順に読み込まれているというわけだ。
 新聞には広告ページも多く、普通に紙面を読み込めば結構容量を消費するから、WiFi環境がない所では大抵こうしている。

 テザリングは便利な機能だがPCをテザリングで接続しHPを見れば結構容量を食う。3GBなど2週間程度で消費してしまう。
 実はmineoから他社SIMに変更する時、BicSIM以外にいくつか検討していて、その中の1つにQTモバイルもあった。九州電力系なので九州の人には親しみがあるかもしれないが、このSIMを検討した理由は6GB契約が12か月990円になるキャンペーンを実施していたからだ。音声通話機能付きだから、破格値なのは間違いない。余った残容量は翌月に繰り越せるのも他社と同じだ。一つ違ったのが高速・低速の切り替えができなかったこと。6GBは魅力だが、13か月後には通常料金体系に戻るわけで、結局、高速・低速切り替えができないばかりにQTモバイルを対象から外したのだった。

 しかし、実際に使ってみないと分からないものでBicSIMに切り替えて分かったのは、低速モードも各社一定ではないということだった。
 mineoの場合は低速モードでもさほど問題なく使えていたがBicSIM(実態はiij)の低速モードは使い物にならなかった。スカイプ、ラインの通話がブツブツ切れるのだから、どれほど低速か分かろうというものだ。
 もちろん新聞閲覧アプリなど起ち上がるべくもない。各種HPも接続に時間がかかり切断される。切り替えて1週間程度だが、mineoから替えて激しく後悔した。
 iijは老舗のMVNOでブランド力もあるが、それは過去の話で今iijを選ぶべきではないのか、それともiijの2次回線のBicSIMに問題があるのかは分からない。

 ps.数日前までの状態が激変し、突然、低速モードの速度がアップした。こうしたことは格安SIMで時々見られることで、BicSIMが回線を増強したのではないだろうか。キャンペーン等で加入者が増えると回線が混み速度が落ちるが、回線を増強すれば道路幅が広がったようになり、再び通常速度で走られるようになるからだ。
                                               (3)に続く

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