mineoの魅力はフリータンク
価格を含め格安SIMのサービスが似通ってくる中で他社にはない魅力的なサービスを打ち出しているのが関西電力系のmineoで、「フリータンク」というユニークなサービスがある。
これは例えて言うと銀行に余った金を預けるようなもので、預かった銀行はフリータンクという金庫に貯まったギガ容量を必要な人に貸し出してくれる。手数料なしで出し入れ自由だから、気軽に利用できるだけでなく、預け入れた容量を他人のために役立ててもらうというボランティア気分も味わえる。
もちろん一切の制約なしというわけではない。フリータンクに入れるのはいつでも、いくらでも自由にできるが、フリータンクから取り出せるのは毎月25日以降と決められている。
しかも、自分の残容量が1GB未満になってはじめて引き出せる。それも過去、自分がフリータンクに入れた容量の範囲内と決まっている。銀行に預金がないのに引き出して使うことができないのに似ている。
こうした制度は他社にはなく、あっても「リチャージ」という方法。「リチャージ」は例えて言うなら短期借り入れみたいなものだ。月末に資金不足になったから借り入れしたいと申し出て、少額から借り入れさせてもらうわけだ。借り入れだから当然有料で、この点が無料で充当できるフリータンクと大きく違うところだ。
因みに私は余った容量をフリータンクに入れるだけで一度も引き出したことがなかったが、今回初めてフリータンクから引き出して使ったが、翌月にはBicSIMに変更したからフリータンクのありがたみを味わったのは一度きりになってしまったが。
BicSIMを選んだ理由
mineoの利用も13か月以上が経過し、一切の「縛り」がなくなったのと、12か月間の割引サービスも切れたので、他社の割り引きを利用して乗り換えることを考えた。
候補はbiglobe、OCNモバイルONE、QTモバイル等で、端末を安く買うならOCNモバイルONEの端末セットが一番。biglobeは3GBが半年間400円ととても魅力的だ。QTモバイルは6GBが12か月間990円になるなど、いずれもキャンペーンを利用すれば格安SIMをさらに安く利用できることが分かった。さらに驚いたのはiijのキャンペーンで端末セットなら端末が100円で手に入る。
端末は現在使っているスマホよりカメラ性能がかなりアップしたもの以外は買い替えなくてもいいからOCNモバイルONEは除外。QTモバイルも既述したように高速・低速の切り替えができないため除外。というわけでbiglobeにほぼ決定しかけたが、これらはネット手続きのみで実店舗がないため、現在地で購入することができないので、いずれも購入を諦めざるを得なかった。
というのも現在、岡山県北東部の実家に滞在中なので、契約してもSIMは住民票がある福岡の住所に届けられることになる。それでは受け取れないし、受け取るまで通話、ネット接続などがまったくできなくなるからだ。
となると実店舗で購入するしかないが、ビックカメラは岡山駅前に店舗があるので、岡山市内に出かけたついでに手続きし、その場で受け取ることができる。
しかも5月8日までキャンペーン中で、1年間3GB増量で月620円off。つまり音声通話SIMの3GBが1年間6GBに増量されて、なおかつ毎月980円で使えることになる。さらに事務手数料3000円が1円に割り引き。これならBicSIMに替えない理由がない。
というわけで今月上旬、岡山市内に出かけたついでにビックカメラの店舗に寄りmineoから変更した。その際、実店舗なら端末も安く買えるということが分かった。
ビックカメラはネットでは端末セット割り引き販売をしていないが、店頭で販売員から「同時購入なら端末がどれでも15,000円引きになります。端末もいかがですか」と勧められたのだ。15,000円引きには正直引かれたが、あえて買うほどではなかったので、結局SIMの契約のみで終えたが。
今回、SIMの変更を考えたおかげで色々分かったことが多い。なにより通話専用アプリで着信履歴からのリダイヤルは要注意だったし、キャンペーンをうまく利用すればかなり安く使えるということも分かった。格安SIMへの変更を考えている読者の参考になればと思う。
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