入院期間が大幅(?)に延びている理由の1つは膀胱と尿道の縫合部からの漏れ。前立腺全摘の際、尿道が切れるので前立腺摘出後、膀胱と尿道をくっ付ける吻合を行うが、吻合の際締めすぎると排尿困難になる。
従兄弟は吻合の締めすぎで退院が1週間遅れたと言っていたが、私の場合は吻合がまだ完全でなく、吻合部からの液漏れがあり、1週間後に再度造影検査を行い液漏れが止まっているかどうかの再確認をすることになった。
1週間後に2度目の造影検査。尿道カテーテルから造影剤を注射器のようなもので押し込み吻合部から漏れがあるかどうかを確認し、吻合がきっちり行われ漏れがないことが分かれば、その場で尿道カテーテルを抜くか、2日前後で抜かれることになる。
ここで問題が発生した。膀胱が委縮したままで膨らまず造影剤が規定量入る前に尿意を催したのだ。
膀胱が委縮したままでは少量の尿でも尿が溢れるような感じになり、退院後、頻尿に悩まされることになる。それは困る。
2度目の造影検査では膀胱の萎縮が治っているかと考えられたが期待は裏切られた。
「合併症という程ではないが」と言いながら、医師も原因がはっきり分からず多少困った様子だったが、取り敢えず膀胱壁を柔軟にする薬をしばらく服用するようにと頻尿防止薬ベタニスを処方。
その2日後、尿道カテーテルが膀胱から抜け落ちないようにとカテーテルの先端に取り付けている「風船」内の液を少し抜く。「風船」が邪魔して膀胱が歪な形になっているのではないかと考えたようだ。
相変わらず尿内に浮遊物が認められ、これは自分が尿を見ていても確認され、あまりいい傾向ではないと考えていたが、医師も膀胱炎を起こしているかもと考えたようで、翌日から抗生物質の投与。
術後、回復に向かって一直線という感じではなく一進一退のように遅々としてきたが、担当医もいろいろ考え、丁寧に対応してくれているので、後は憂いなく退院へ進むのを待つばかりだが、さらに入院が長引くのか、退院できるのかの結論が出るまで後数日はかかる。
それにしても通常10日で退院できる手術で20日も入院というのはどうも・・・。
若い頃に加入し掛け替えをせずそのままにしている生命保険があるが、その保険は20日以上の入院でないと入院手当がでないため、一度も利用したことがない。 今時20日も入院する手術はよほどの大手術しかないからだが、その保険が使えることになろうとは思ってもみなかったが、無事退院できるのかどうか心配になってきた。
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