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栗野的視点(No.886) 2026年4月17日
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桜前線を追って桜三昧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この季節、私はいつも桜の写真を撮りにあちこち出かけている。
今年は3月25日の神埼市・宝珠寺の枝垂れ桜に続き嬉野温泉の桜並木、武雄市・円応寺参道の桜並木を撮り、さらに桜前線を追って東へと移動して行った。
山口県に入ると下関市で高杉晋作が義挙した場所として知られている功山寺、山口市では一の坂川の桜並木とそれに続く瑠璃光寺。
さらに東に移動して美祢市の厚狭川沿いの桜並木、岩国市・錦帯橋、そして広島県では平和公園と縮景園の桜の花を撮影して岡山県北東部の実家に帰り着いた。
その後も休むことなく、岡山県内を井原市・井原堤の桜、津山城跡の桜とほぼ毎日出歩いていた。
なぜ、そんなに桜の写真ばかり撮り歩くのだと言われそうだが、「いつか桜前線を追って旅したい」と言っていた妻との約束が果たせなかったという後悔から。
私は亡き妻にとって決してよき伴侶ではなかった。一緒に旅行に行ったこともなく、色々苦労もかけてきた。その罪滅ぼしとでもいう気持ちがあったことが1つ。
もう1つは妻が亡くなった数日後、ホスピス栄光病院に死亡診断書を貰いに行った時、まるで妻が最後の別れの挨拶をしにきたかのように病院玄関前の大きな桜の樹がサーと花吹雪を起こして私の身体を包んでいった。
まるで映画の1シーンのような光景だったが、その美しさが忘れられないし、未だあのような同じ景色を見たことがない。
以来、私は春になると桜を追って各地に出歩いている。妻に対して詫びる気持ちを背負いながら。
多くの人は桜といえばソメイヨシノと思っているだろうが、桜の種類は実に多い。
最も早く咲くのは沖縄で、深紅色の花が下向きに咲くカンヒザクラは1月下旬に見られる。一度沖縄で見たいと思い、今年行きかけたが諸事情で結局実行できなかった。
その次に咲くのが河津桜、陽光桜、啓翁桜がそれぞれ紅色の花を咲かせていく。続いてオオシマザクラが真っ白な花を咲かせ、やっとソメイヨシノが咲き始める。
ソメイヨシノは開花から1週間で満開になるから忙しい。幸い日本列島は南北に細長く気温差があるから桜の開花時期がずれる。
桜前線という言葉があるが、この前線を追っていけば数か月に渡り桜の写真を撮ることができる。
特にこの春は気温の上下が激しく途中冷え込んだ日もあったため、例年より長く楽しめた。
ソメイヨシノが終わり、これからは八重桜の撮影と意気込んだ途端、動けなくなった。
ある朝、なんの予兆もなく突然右脚大腿骨の辺りが痛み、歩行困難になってしまった。
なんの予兆もなくと言ったが、まるで予兆がなかったわけではない。すでに半年ほど前から右脚大腿骨辺りの痛みは感じており、整形外科に通い理学療法士によるリハビリ(マッサージ)を受けていたものの改善は見られず。
とはいっても歩行困で日常生活に困るほどのことはなかったが、今回は岡山県北東部の田舎に帰省中で、それも突然襲ってきた痛み。
7年前の夏、突然右脚が前に出なくなり、9月中頃からほぼ1か月動けず寝たきりになった悪夢が蘇った。
なんとか近くの総合病院に行き診てもらうと、やはり脊柱管狭窄から来る痺れとのこと。
取り敢えず薬(神経障害性疼痛の治療薬)と湿布をもらい、さらに来週MRI検査も受けることになった。
困るのは立ち上がる時に激しい痛みに襲われが、歩き始めると症状が解消され普通に歩けることがあるかと思えば、まったく歩行できなくなることがあることで、両者の法則性が分からないこと。
それでも動ける時は近場に出かけ桜の写真を撮りブログ「栗野的風景」にアップしているし、なんとかアップし続けたいと思っている。
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