デル株式会社

 


 長年使いなれたメールソフトを変えた。(2)


 まあ、そんな話はどうでもいいだろう。秀丸メールに切り替えようとして躓いた話に戻ろう。
 自分ではまさかと思うような箇所で躓いた。メールソフト設定のところで「アカウント名かパスワードが間違っています」とソフトから指摘され、そこから先に進めなくなってしまった。当然メールの送受信はできない。
 アカウント名(メールアドレス)は全角、半角、大文字、小文字の入力ミスを確認したが間違ってない。とすればパスワード(PW)間違いしかない。

 こういう時のためにパスワード管理ソフトを使い何10というパスワードを保存しているが、メールサーバーはかなり以前から使っていることもありPW管理ソフトに保存していなかった。
 高を括っていたのかもしれない。まさかここを忘れるはずがない、と。だが、ミスは常に初歩的なところで起こると言われる通りになった。

 方法はないわけではない。最初にサーバーの契約をした時の契約書類を探せば恐らく分かるはず、と思うが、その書類を探すのが面倒くさい。
 とにかく、この頃ちょっと手がかかりそうなことをするのが面倒くさくなった。老化が進んでいる証拠かもしれない。

 急がば回れではないが、手間がかかっても机の引き出しの中を引っ掻き回し書類を探せばいいだろうと頭では分かっているが、それをしない。
 相変わらずあれでなければこれだ、と思い当たるパスワードを入力してみる。だが、どれもヒットしない。

 最近は乗っ取りや、成りすまし防止のために入力ミスを2度しか認めず、3度ミスすればロックするところが増えた。ロックされると、24時間は再アクセスができなかったり、パスワードの再発行をするしかなくなるなど、ロック解除がややこしく、時間もかかる。

 だが、不思議なことに別のPCでは何ら問題なくメーンアカウントで送受信できた。その代わりに秀丸メールでWebメールが受信できない。メーンPCの方ではWebメールは受信できるが、メーンアカウントメールが受信できない、というなんとも奇妙なことになった。
 1台のPCが正常に送受信でき、別の1台では送受信できないということは、少なくとも正常に送受信できる方はPWが正しく入力されているということになる。
 でも、そのPWが何だったかが分からないから、もう1台のPCでメールソフトの設定ができない。

 PW間違い以外に考えられるのはメールサーバー(POP3、SMTP)やサーバーのポート番号の設定が違っていることだが、これは2台のPCを見比べながら同じ文字や数字に合わせた。
 まあ、そんなことを合間に合間に10日余りもやっていれば大概嫌になるから、一時は秀丸メールを使うのを諦めた。何が何でも秀丸メールに替えなければならないわけではないし、Thunderbirdは多くの人が使い出したからウィルスに感染する恐れが増してきているとはいえ、今のところまだそこまでリスクは高くないし、セキュリティソフトは全PC、タブロイド、スマホなど使っている全デバイスに導入し、ソフトの更新も定期的に実施している。

 探し物は忘れた頃に見つかる、と言われるが、パスワードも分からないし、秀丸メールに固執するのはやめようと諦めた数日後、もう一度むだ足と思いつつPWを入力してみたところ、今までのことが嘘のようにメールの送受信が2台のPCでできたから驚いた。
 PWは結局最初に入力した文字で、何が違ったのかまるで狐にでもつままれた気持ち。

 一体どこの設定がおかしかったのか、何が違ったのか釈然としないが、考えられるのはアカウントの設定というよりメールソフトそのものらしいということ。
 秀丸メールは実にいろんなことが細かく設定できるメールソフトで、その辺りが他のソフトと違うところだが、認証方法をどうするだとか、あまり考えずに適当にチェックを入れたりしていたのがよくなかったらしい。
 PCに関してはある程度詳しいつもりでいたが、生兵法は怪我の基か、それとも加齢による集中力、思考の衰えか。

 こんな駄文を書くのに何度も書いては削り、翌日また削っては書き直し、書き直しては削りで、何日もかかった。

 あ〜、やんなっちゃった あ〜驚いた

 ウクレレでも弾きながらボヤキたい気分、は訳の分からないものを読まされた読者の方かもしれない。


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