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腱鞘炎でqwerty入力をフリック入力に変えた結果(1)


 この頃やっと普通通りに文章が書けるようになった。それまでいろんな方法を試したが、どれもうまくいかず、結局、いままでの方法で騙し騙しやってきたが、それも限界。もう文章を書くのをやめようとさえ思っていた。それぐらい苦痛だった、書くのが。いや、正確に言えば「書く」のではなく、キーボードを「打つ」のが、だ。

ペンだこ(?)に悩まされる

 考えてみれば30年以上キーボードを叩いているわけで、その間にキーボードをいくつ買い替えたことか。
 最初のキーボードは単体で3万円もした。その頃、PCはセット売りしかなく本体だけ、モニターだけというバラ売りはなかったから、キーボードが壊れたという理由で販売店にメーカーから取り寄せてもらった。いまなら数1000円で買えるものに3万円も払ったわけだ。
 その後、PCの国内市場がNECの98シリーズだけでなく、DOS-Vという選択肢ができると、すぐDOS-V機を買った。これは私には福音となった。本体、モニター、キーボードを1つのメーカーではなく、それぞれ好きなメーカー製のものを買えるようになったからだ。
 ところがキーボードを替えても解決しない問題が持つ上がり、それに悩まされだした。腱鞘炎だ。手書き時代ならペンだこというところどが、キーボード入力時代は腱鞘炎である。
 学生の頃、タイプライターを使っていた関係で、PCは「かな入力」ではなく「qwerty入力」にすんなり入れたのはよかったが、qwerty入力はローマ字入力であり、かな入力に比べると打鍵数はほぼ2倍。つまり、その分、指を酷使する。特に母音の「あ」に当たる「a」のキーは最も打鍵数が多く、その分左手小指にかかる負担は大きくなる。
 その内、小指を庇うようになるからなのか段々小指が曲がったままで伸びなくなってきた。多用する小指が伸びないと他の指で代用するしかないが、小指の代わりに薬指で「a」を打てるかというと、そうもならず、気が付いたら左手は人差し指だけの1本打ちになっていた。

 これがキー入力時だけなら、まだそれほど問題でもなかったが、日常でも指が開かず常に「グー」の状態だと色々不都合が生じてくる。まず柏手が打てない。我が家は神道だから毎朝のお勤めは必ず柏手を打つことから始まるのだが、これが上手くできない。下手をすると指が曲がったまま柏手を打ち、突き指状態になる。
 その程度ならまだよかったが、この頃はご飯茶碗が上手く持てなかったり、手すりのようなものを上手く掴めなかったりと、日常生活でもかなり不自由を感じだしていた。

脱qwerty入力を色々試みる

 「指を使わなければ治ります」。整形外科の見立てはそうだったが仕事柄そういう訳にもいかず、いままで騙し騙しというか、休み休み指を使ってきたが、それも限界に近付いていた。
 もちろん、ここに至るまでに色々な方法を試してみた。最もよさそうで、私にピッタリと思えたのが手書き文字のデジタル変換だった。専用ペンこそ使うものの紙は普通のノートでよかったから、ノートとペンさえあればどこでも原稿が書けた。
 いまでもこのツールはキャリーバッグに入れ、旅行時などにも持ち歩いている。だが、一見よさそうに見えても、それほど流行ってないのにはやはり理由がある。言うならスキャナーの問題と同じで、手書き文字をデジタル変換するというのは画期的だが、それが実用になるかどうかと言えば微妙だ。
 スキャナーの文字読み取りでも、事後訂正が必要になるのと同じで、どの程度を許容範囲とするかで評価が大きく変わってくる。
 要は使い込む内に認識率が上がってくるのだが、そこまで我慢できるかどうかの忍耐力にかかっている。残念ながら私にはそこまでの忍耐力がなく、これを常用するまでには至っていない。それでも持ち歩いているのは、まあ保険みたいなものだろう。

 最初に試みたのは「qwerty入力」を「かな入力」に替えることだった。これは簡単にいけると高を括っていた。キーの配置を覚えさえすればいいことだから、オチャノコサイサイ、とはいかなかった。キーボードが別ならまだしも同じキーボードを使っているわけだから、つい「qwerty入力」に戻り敢えなく沈没。音声入力も試したが、当時の認識率はあまりよくなかったので、これも諦めた。
 かくして色んな方法をチョコチョコ噛りながら、結局どれもモノにならなかった。早い話、根気がなく、ちょっとやりかけては、ああ時間がかかる、まどろっこしいと、元の方法に戻すものだから、いつまでたっても身につかなかったというだけの話かもしれないが。

                                            (2)に続く


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