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腱鞘炎でqwerty入力をフリック入力に変えた結果(2)


負担が少ないフリック入力

 それがフリック入力に出合って変わった。これが結構使える。前回の「栗野的視点」はフリック入力で全文書いた。それ以前もフリック入力は使っていたが、やはり慣れたqwerty入力に比べるとまどろっこしくてフリック入力は補助的にしか使っていなかったのだ。

 フリック入力って何という人もいるかもしれないので簡単に説明すると、スマートフォンやタブレットで一般的に使われる入力方式のことである。文字の入力表示は携帯電話でお馴染みの50音配列。携帯電話と違うのはあ行の「お」を入力するのに携帯電話ならキーを5回打たなければならないが、フリック入力は指を「あ」の表示キーの下にずらすだけでいい。
 同じ文字数を書く場合、打鍵数が減れば指にかかる負担も減るのは道理で、これは私にとって好都合だった。しかも使うのは右手指のみ。左小指など使いたくても(いや、使いたくはないが)出番なし。入力スピードはqwerty入力より劣るという多少のデメリットはあるものの、それでも十分実用的。まあ、それが分かったのはつい最近のことだが。

 フリック入力のよさに気付いたきっかけは実家滞在中はPCの代わりにタブレットを使わざるを得なかったからだ。実は今年になって実家の固定電話回線を解約した。元々固定電話はほとんど使ってなかったということもあるが、住人がいない家に電話回線を引いていてもムダと考えたわけだ。
 ところがである。NTTとの契約を解除した後、逆に帰省回数と滞在日数が増え、こんなに滞在しているなら光回線の常時接続を維持しておけばよかったと思ったが後の祭り。電話回線がなければネット接続できないし、そのためだけに再びNTTと契約するのもバカらしいから、スマートフォンをWiFiルーター代わりにするテザリングでネットに接続している。
 ただ、この方法だとPCを接続したまま使用するのはちょっと厳しい。スマホやタブレットと違いPCは情報量が多いからSIMの大容量契約をしてないと、すぐ契約容量を使い切ってしまう。
 そこで文章もPCではなくタブレットで書いていた。その時にフリック入力を使っていたのだ。最初はやむなく使っていたフリック入力だが、使い始めるとこれが案外いける。最近では常時接続環境下でもタブレットをフリック入力で使い、PCの出番は随分減ってきた。

 PCはなくてもなんとかなる。そう思い始めてマイクロソフトの凋落現象と、若者のPC離れに納得というか、PCを使えない学生が多いことに納得した。就職が決まった後にパソコン教室に通い、操作を覚える学生が結構いるらしい。企業ではまだエクセルが幅を利かせているから、一応PCの操作は覚えておかなきゃあと考えているようだ。特に女子学生は。
 デジタルリテラシーがどうだこうだと騒がれた時期もあったが(今も騒がれているか)、一世を風靡したPC98は市場から消え、Windowsも青息吐息になりつつある状況を見るとデジタル社会で生き残る技術についても、つい考えてしまう。10年後にはqwerty入力もフリック入力も必要ない時代になっているかもしれない。



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