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最近の車はギアチェンジレバーが様変わり(2)


FF車を好きになれない理由

 まず大まかに決めているのは今度は少しコンパクトな車にしたいというぐらいで、メーカーは特に決めていない。
 拘っているのはアクセルとブレーキペダルの位置とギヤチェンジレバー。なぜこの2つに拘るのかといえば安全性に関係しているからだ。
 できることならFR(フロントエンジン・リアドライブ)車に乗りたいのだが、小型車はほぼ全てといっていいぐらいFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車になっているから、コンパクト車では諦めざるを得ない。
 そんな中でもFRを守り続けていたBMWも新しく発売された1シリーズはFF車に変わってしまった。

 食わず嫌いと言われるかもしれないが、どうもFF車は好きになれない。私が若い頃はFR車が主流だったからということもあるが、動物でも走るのに主要な役目を果たすのは後ろ足で、前足は地面を掴み、方向を決めるのが主な役割だ。それを前足に両方の役目を持たようというのだから、前輪に負荷がかかり過ぎる。
 それが分かっていながらなぜ小型車はFFなのか。細かい説明は省くが、駆動系を前に持ってきた方がコストが下がるし、車内空間を広くすることができるからだ。

 その結果、犠牲になったのが右足元空間で、前輪部分が邪魔になり、どうしてもアクセル、ブレーキペダルを左にズラさざるを得ない。特に昔のFF車は運転席がとても窮屈で、身体を左に捩り気味にしなければ運転できなかった記憶がある。
 もちろん現在のFF車は昔と違うとか、FR車はカーブで尻を振るから怖いという意見等があることも十分承知はしている。

 それはともかく、身体を少し左に捻るような姿勢での運転は長距離の場合疲れるし、料金所でギヤをドライブに入れたまま料金を支払おうとし身体を乗り出した時に足がペダルから離れ、慌てて脚を延ばし踏むと、その位置にあるのはアクセルペダルだったということが小柄な人にはあるようだ。
 こうした踏み間違えは年齢を問わずあるが、年配者の場合は若者と違い、修正機能が即働き難い。結果、踏み間違えで処理される。
 実のところ、これは人為的ミスというより配置(機械的)ミスだと考えるが、なぜかその点について触れるところは一切ない。

 ともあれ私の場合はほぼ定期的に長距離運転をしているため、できればブレーキペダルが身体の中心線上にき、アクセルペダルは右脚を伸ばした延長線上にあるのが望ましいと考えている。
 ただ現状、FF車で上記のペダル配置を実現しているのはマツダ車だけであり、この点に拘るならマツダ車一択しかないのが問題だ。

様変わりのギアチェンジレバー

 もう1つの問題はギヤチェンジ。私が知らなかっただけなのか、この10年近くの間に大きく変わったのか、各車を見てギアチェンジの様変わりにビックリ。
 ベンツのようにハンドル右側、ウィンカーレバーの位置にギアチェンジレバーがあったり、レバーではなくダイヤル式やボタン式になっていたりする。
 左折するつもりでウィンカーレバーを上に上げたらギアがドライブからニュートラルに入ったなどということが起こり得るし、ダイヤルを回すために左下を見なければいけないのは危険だ。

 そんなものは慣れの問題だし、前のパネルに「D」とか「N」と表示されるから分かるだろう、というのは乗り慣れた人の意見で、新しく乗り換えたり、高齢者の場合、咄嗟の時に素早く操作できるかと言えば疑問だ。
 いずれにしろ、この種のギアチェンジ操作の車は避けたいというのが個人的な思いだが、電子式のシフトレバー車にも乗りたくない。
 最近、この電子式シフトレバー(トヨタのプリウスに採用されているヤツ)を採用する国産車が増えている。一応小さなレバーは付いているが、移動式と違いレバーの位置は常に一定の場所にあるから、前のパネルで「D」「N」「R」の文字を確認しなければ、今ギアがどこに入っているのかが分からない。

 高齢者のブレーキとアクセルの「踏み間違え」事故が次々と報道された時、なぜか暴走車にプリウスが多く、この電子式シフトレバーが問題と一部で噂されたことがあったが根も葉もない噂と一笑に付することができるかどうか。
 PC等ではソフトの誤作動、フリーズは何度も経験しているだけに、「再現性がない」から人的ミスと本当に言い切れるのかという疑問は感じる。
 少なくとも私はこのシフトレバーの車には乗りたくないから、車選びの候補からは外している。
                                      (3)に続く


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