早朝ウオーキングの帰りにベーカリーショップに寄り、パンを1つ2つ買い、公園のベンチに腰掛けて食べるのが朝の日課になっている。その日のウオーキングコースや気分によって寄るベーカリーショップは替わるが、大体寄るのは3箇所。もちろんウオーキングコース内に限ってもベーカリーショップの数はもっとあるが、この3箇所になったのには理由がある。
1つは遅くても8時にはオープンしているかどうか。次にイートインコーナーもしくはすぐ近くに公園があるかどうか。そして3つ目にコーヒーサービスがあるかどうかだ。
これらの条件をほぼ満たす店として残った(よく行くようになった)のが3店だが、期せずしてタイプが異なる店になっていた。
3タイプのベーカリーショップ
例えばA店は食品スーパー内に出店しているベーカリーショップで7時30分からオープンしている。スーパーの開店は9時だから、スーパーのインストアでありながら、そこだけ早い時間から開いているわけで、これはちょっと珍しい。
パンの種類はインストアにしては少し多めか(棚が広い分だけ)。価格は普通。朝早い時間から開いていることもあり客は多い。
私がここを気に入っている理由はイートイン、つまり店内に腰掛けて食べるスペースがあるからだ。といってもベーカリーショップのスペース内にではなくスーパー内にイートインスペースが設けられているのだ。正確に言えばそれはベーカリーショップのイートインスペースではなく、スーパーのイートインスペースだからスーパーがオープンする9時以降でなければ利用できない。ただ、スーパーの屋外にもテーブルとイスが設置されているので、もっぱらそこに腰掛け、サービスのコーヒーを飲みながらパンを食べている。
B店は団地のメーン通りから一歩裏に入った所にある。スーパーやコンビニその他の店が並ぶ表通りから一本入っているため目に付きにくい。ここは8時オープンだが、開店と同時に客が次々に訪れるほどの人気だ。
人気の理由は価格と飲み物サービス(午前中のみ)。大半のパンが100円(税別)なのだ。そのためまとめて買っていく人が多く、私のように1つ2つしか買わないのは少数派ではないだろうか。特に週末はクラブ活動をしている少年・少女チームの親と思われる人が大量に買っていく光景をよく目にする。
私はここで買う場合、パンとサービスのコーヒーを持って、団地内の緑地にあるベンチに腰掛け、本を読みながら食べるのを楽しみにしている。
C店は私の自宅から最も離れた場所にあるから、ウオーキング帰りに寄るというより、中間点で一休みという感じに近い。
上記2店がベーカリーショップという感じなのに対し、C店は街のパン屋さんという感じだ。店の歴史も他の2店とは比べものにならないくらい古い。
店は7時から開いている。「ぼくは朝2時から起きてやっていますから」と言っていたが、店主以外に従業員はいない(2年前に奥さんをガンで亡くしてから1人になった)。1人でやろうとすると、それぐらいの時間に起きなければ無理なのだろう。
この店の特徴は無添加パン。価格は3店の中で最も高いが、無添加という点と、7時オープンが気に入っている。コーヒーは有料。
店内にはちょっとしたカウンターがあり、そこで食べることもできるが、私はもっぱら目の前の公園のベンチに腰掛け、本を読みながら食べるのを楽しみにしている。
この3店を売上高順に並べれば店の規模、客数、単価等からしてA、B、C店の順となるだろう。
来店客数順だとA≧B>C
A店とB店の客数を比較するとA店の方が少し多いか、もしくはほぼ同じ程度。
経営リスクはそれぞれにある。例えばC店は店主1人でやっているため、人件費を含む経費は少なくて済む。むしろリスクは店主の健康面で、それさえ心配なければそんなに儲かりはしなくても十分やっていけるに違いない。
しかも時代のトレンドは安心・安全だから、「無添加」パンは十分訴求ポイントになるし、今後も一定の顧客層に支持され続けるだろう。
(2)に続く
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