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ヤナセVSバルコム、BMW福岡の陣の勝者は(1)


 「ヤナセはBMWに力を入れているんですか」。ヤナセBMW福岡のショールームで車の説明を聞きながらいきなりそう尋ねたものだから相手は驚くと同時に質問の意図を図りかねたに違いない。それでも顔色一つ変えず柔らかな物腰のまま丁寧な説明に終始したのはさすがベテラン社員。

 実はこの1週間あまり車の販売店廻りを続けている。発端は法定1年点検整備だった。本来は4月に行う予定だったが、4月は岡山県の実家に帰っていたので、帰福後ディーラーに車を持ち込んだ。
 車検の時にしっかり点検整備していたから、今回は一通りの点検で終わるはずだった。気になるのは後輪辺りからカランカランと聞こえてくる音だが、マフラーか何かの取り付けが緩んで出ている音だろうからネジの締め付け程度で終わるに違いない。そう考えていたが「ちょっと確認して下さい」と言われ、見せられたのがまさかの右リアショックのオイル漏れ。「ショックアブソーバーは両輪とも交換する必要があります。なにより緊急なのは冷却水漏れで、ラジエターを交換しなければなりません」。
 そう聞いて思わず耳を疑ったが、何分長距離走行が多い身、走行中にオーバーヒートすればたちまちエンスト。ショックアブソーバーは乗り心地に影響するし、なにより長距離走行の場合、疲れ方が違ってくる。となると交換修理するしかない。ただ修理費用が40万円近いのはまさに予期せぬ出費で、頭を抱えてしまった。

 ここで考えられる選択肢は40万円かけて修理し後3年乗るか、それとも買い換えるか。修理なら出費はある程度抑えられるが何分車の走行距離はすでに13万km超。いままである程度の箇所に手を入れてきているから、この先問題が起きるとすればミッション系だけ。とはいえミッション関係が3年以内に不具合を起こさないという保証はない。そこで迷う。
 馴染みの自動車工場の創業者(元BMWの工場長)に意見を求めると「迷うところですね」と言う。「修理費がもう少し高ければ間違いなく買い換えを勧めますが、この金額だと悩ましいですね」と。
 そうなのだ。修理したはいいが、1年以内にまたどこか修理する羽目になると、あの時買い換えておけばよかったと後悔することになる。
 かといって買い換えは2、3年後の予定だったから今回は完全に想定外。次は少しコンパクトな車にしよう。漠然とその程度にしか考えてなかったところに急に決断を迫られだした。というわけで急遽ネット検索と販売店廻りに忙殺(?)される日々。

 冒頭の会話はそんな中で交わされたものだ。「ヤナセはBMWに力を入れているのか」という問いには「BMWのディーラーを続けるつもりがあるのか」という質問が言外に含まれているわけだが、かといって昵懇でもない一見客に「いや実は」などと語るはずはなく「もちろん力を入れていますよ」という返答が当然のごとく返ってきた。
 上記のような質問を私が発したのには理由がある。「このところヤナセ内部でなにか起きているらしい」という声を耳にしていたからだ。情報源は複数の車関係者。いずれもBMWに関係している人達だけに、根も葉もない単なる噂話と笑い飛ばす類いではなさそうだ。
 そこでもう少し突っ込んで聞いてみた。
「たしかにバルコムと比べるとヤナセはあまり熱心なようには感じられませんね。もしかして、<撤退>もありうるという話ですか」
「水面下では色んな話がされているようです。もう少しするとはっきりしそうです」

 こうした話が出る前、同じBMWのディーラーでもあるバルコムに2つの動きがあった。
 1つはBMW Motorrad(BMWバイク)の正規ディーラーであるバルコムモーターサイクルが福岡市西区に「Motorrad Balcom福岡西」のショールームを2018年2月にオープンしたことだ。バルコムBMWとバルコムモーターサイクルは別会社とはいえバルコムグループだし、4輪車と2輪車と違いはあるがともにBMWブランドである。ということはバルコムが福岡の西エリアに進出したということだ。
 バルコムが福岡に進出した当時、同社の営業エリアは中央区と博多区の一部と決められていた。残りの地区は以前からBMWの正規ディーラーだったヤナセBMW福岡のエリアである。
 つまりバイクとはいえバルコムはヤナセの営業エリアの一画に楔を打ち込んだといえる。
 もう1つは軽自動車・国産車・輸入車・バイクの中古車を幅広く取り扱うバルコムスクエア福津を福津市のイオンモール隣に2016年9月にオープンしていることである。
 こうしたことを考え合わせればバルコムが福岡で着々と拠点を展開し、エリアを拡大しているのが分かる。

 さてヤナセである。本来ならバルコムBMW福岡包囲網を敷き、バルコムの勢力拡大を封じ込める戦略に出てもいいはずだが、逆にバルコムBMWの勢力拡大を許している風がある。
 その1例が福岡東支店(福岡市東区松田2丁目)の今年6月末閉鎖だ。場所の移転でもなく閉鎖だから事実上、東エリアからの撤退である。これは誰の目にも攻勢でなく守勢・縮小と映るだろう。
 注目すべきはその次である。ヤナセBMWが撤退した跡にバルコムBMWが出店するのだ。ヤナセとバルコムの入れ替わりであり、これはどこが主導したのか気になる。バルコムの新店舗は当然BMW Japanの全国統一仕様店舗になるはず。

 外資系はBMWもAudiもVWもディーラーに統一仕様を求めている。それは店舗の作りから内部の備品1つ1つに至るまで全てである。それはよく言えばブランド価値を守ることだが、逆の立場から見れば経費増になる。デスクやイスのサイズや色に至るまで細かく決められているので勢いメーカーから仕入れることになる。馴染みの家具屋から仕入れれば安く買えるものをメーカー仕様というだけで高く購入しなければならない。メーカーを儲けさせているだけのものといえば身も蓋もないかもしれないが、実のところそういうことだ。
 ヤナセBMWはそこに反骨精神(?)を出したのかどうかは分からないが、店舗がBMW Japan仕様になってないのはたしかだ。Audiのヤナセ店舗はメーカー仕様になっているのに、なぜBMWだけと思ってしまう。

 ヤナセグループは福岡ではBMWから手を引こうとしているのか? そんな疑問が湧いてきても不思議ではないだろう。そこで冒頭のような質問になり、次のように続けた。
「福岡はBMWから撤退するということはありませんか」
「そんな話は本社でも全く聞いていませんし、私達は一生懸命頑張っていますし、これからもBMWを一生懸命にお勧めしていくことに変わりはありません」
「そうですか、それなら安心しました」
 こいつは何者だ、どこかの回し者ではないのか、と相手にかなり訝られたに違いない。でも、わたしが今乗っている車も、その前の車もヤナセBMW福岡で買っているし、次もヤナセBMW福岡で買うかもしれない。だから個人的にはヤナセには頑張って欲しいと思っているが、営業マンの親しみやすさを含めたソフト面は圧倒的にバルコムBMW福岡の方に軍配が上がる。
 以上のことからも、BMWの福岡市場はバルコムが勝者になりそうな気配である。近い将来、ヤナセはBMWの福岡市場から撤退するのだろうか。


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