富士通 WEB MART 学割

 


歴史の歯車が動きそうな、気になる2つの動き(3)
〜メディアの「強いものに巻かれろ」化


 怖いのはメディアのこうした姿勢が深く静かに、そして急速に広まりつつあることだ。
 たかがタレントの呼称1つと思うかもしれないが、ひとたび矜持を失ったメディアは次から次へとなし崩し的に後退していく。気が付けば強いものに巻かれてしまい、言われるがままの情報を流し、国民を選択肢がない「it's only」状態に導いていく。

 メディアが本来果たすべき「権力の監視」を放棄すれば、それは自らの死を意味する。その瀬戸際に今立たされているという自覚がメディアに欠如していることが怖い。
 大政翼賛会のようになるなという野中広務氏の警告、遺言を我々は、なかでもメディアに従事している人々は思い起こし、肝に銘ずべきだろう。かつてメディアは大本営発表の情報を鵜呑みにし(強いものに巻かれ)、国民に誤った情報を伝え、戦争への道を突き進んでいった。いままた同じ過ちを繰り返そうとしているように見える。
 野中広務、山崎拓、古賀誠といった自民党員ながらも筋を通してきた政治家が亡くなったり、1線を退いた今、自民党や政府で活動している政治家は戦争を知らない世代、「ノーと言えない」世代ばかり。禅譲を期待したり、空気を読んで動向を決めてどうする。理念、信条はないのか、と言いたい。
 今、「ダメなものはダメ」と言い、「やるっきゃない」と、それこそ「岩盤に穴を開ける」政治家はいないのか。辛うじて野田聖子氏あたりがそれに入るか入らないかという程度だろう。
 政治家がこれだからメディアは推して知るべし。考えているのは視聴率とスポンサーのことだけ。その結果が愚にもつかない言い分けで、国民を「ゆでガエル」にしてしまう。
 立憲民主党の支持が広がりを見せているのも、筋を通さない政治、「強いものには巻かれろ」化のメディアに対する反発からだろう。
 我々は「居心地のいい社会」に慣れすぎて、あまりにも警戒心を失い過ぎている。今必要なのは研ぎ澄まされた獣の精神を取り戻すことではないだろうか。


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