今すぐできる「踏み間違え」3つの防止策(3)
〜アクセルは右足、ブレーキは左足と踏み分ける


解決策2:アクセルは右足、ブレーキは左足で

 踏み間違えは脚を踏み換えるから起こるわけで、踏み換えなければ踏み間違えは起きない。
 この自明の理が無視され、右足だけに2つのペダルを踏み分けるように課せられているのが問題だ。
 マニュアル車時代は左足はクラッチ操作、右足でアクセルとブレーキ操作と、両足の役割分担が決まっていた。ところがAT車になるとクラッチ操作をする必要がなくなり、左脚はなすこともなく遊んでいる。

 この段階でAT車の構造変化とか左脚でブレーキ操作などの意見も出たようだが、マニュアル車とAT車で操作を変えると「整合性がとれない」との理由で右脚の役割はそのままに、左脚はお役ごめんという現在の運転操作になったという経緯がある。
 AT車導入当初から現在のような事故多発の危険性が危惧され、AT車にはAT車に合った車の構造、運転操作を導入すべきだという意見があったにもかかわらず、上に述べたような理由で、それらの意見は切り捨てられたのだから、「踏み間違え事故」の責任の一端は国、警察にあると言ってもいい。

 左足でブレーキペダルを踏む方法の利点は車の構造をいじらなくても済むことだ。メーカーはコスト増から逃れられるし、自動車教習所なども何か新たな設備を導入する負担もない。AT車の教え方を少し変えるだけで済むし、ドライバーは窮屈な運転姿勢から解放される「三方よし」の方法である。

解決策3:マニュアル車を増やす

 AT車がこれほど普及している国は世界でも珍しいと言われる。欧米では大衆車は価格的な安さからマニュアル車が普及している。AT車は高級車に搭載されている。そういうこともあり「踏み間違い事故」も日本に比べるとはるかに少ない。
 そういうことを考えれば、日本でも価格が安いマニュアル車が増えれば「踏み間違い」事故は減るだろう。
 しかし、現在マニュアル車を選ぶのは難しい。市場に出回ってないのだ。要はメーカーがマニュアル車を生産してないわけで、本来製造コストが安いはずのマニュアル車の方が市場では高値で売買されているという逆転現象が見られる。
 この際メーカーはマニュアル車の生産を増やしてみればどうか。ユーザーがAT車を好むからというのがメーカーの言い分だが、市場でマニュアル車の選択肢がほとんどないからAT車を買わされているだけなのだ。高額商品を売りたいというメーカーの戦略にまんまと乗せられているわけだ。

 私見だが最近の軽自動車はなぜあんなに高いのか。内装から装置に至るまで至れり尽くせりで、この上自動運転装置まで搭載されればドライバーはいよいよ何もすることがなくなる。今でさえ左脚左手が空いているから、運転しながらTVやスマホ画面を見たり、操作している者がいるというのに。怖いのは大型トラックを運転しながらスマホを操作しているドライバーを時折見かけることだ。

 さて、以上3つの解決策で最も簡単な解決策は2のブレーキを左足で踏むように変える方法だろう。
 しかし、この方法には警察とメーカーが異を唱えそうだ。警察はマニュアル車とAT車の操作方法を変えると「整合性が取れない」という理由で。
 メーカーは新技術の搭載というアピール材料がなく、車の目新しさがないから売れ行きに影響するという理由で。
 となるとマツダ方式で、これはマツダが今回初めて採用したわけではなくメルセデスベンツやBMWなどで採用されているから、「高級車並み」という彼らメーカーの好きな謳い文句が使える。これならマツダの真似と言われることもなく、彼ら自身の自尊心も満足できるに違いない。

 シンプル・イズ・ベストだ。技術は複雑になればなるほど制御できなくなる。新技術の開発は開発としていいが、技術の足し算ではなく構造の見直しから行って欲しい。それと同時に「安全とは何か」という基本に立ち返った思考をして欲しい。

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