SIMフリースマホを購入する時の注意点を1つ。ドコモのFORMAプラスエリアに対応しているかどうかを確かめることだ。
実は最初に買ったデュアルSIMフリースマホはFORMAプラスに対応していなかったため、地方に行くと電波が入らず困った。それでやむなくSIMを再びケータイに戻し、ケータイとスマホの2台持ちにしていた。
スマホがドコモのFORMAプラスに対応しているかどうかは「ネットワーク」あるいは「周波数帯」「バンド」と表記されている箇所にBand1以外に次の表記の有無を確認すればいい。
W-CDMA(3G回線):800MHz(Band6)
LTE:800MHz(Band19)
上記2バンドの表記がないと地方で(都会でも)電波は繋がりににくい。
デュアルSIMのデメリット
では、デュアルSIMフリースマホのデメリットはないのかといえば、実はある。それは2つのSIMを同時に利用できないことだ。
電話をする時とインターネットに接続する時にSIMを手動で切り替えなければならない。その程度のことは思われるだろうが(実際私自身当初はそう思っていた)、切り替えた後、元に戻し忘れるのだ。
いつも通話SIMの方に切り替えておけば電話がかかってくれば受けられるが、ネット接続後、通話SIMに切り替え忘れると電話がかかってきても受けられない。より正確に言えば、呼び出し音もしなければ不在着信マークも表示されないから電話があったことさえ分からないのだ。
それだけではない。ネット接続中も電話は不通状態になる。これは困る。せめてネット接続中でも電話を受けられれば、こんなにいいものはないのにと思っていると、同時待ち受け可能なスマホが今年相次いで発売された。それがDSDSスマホである。
DSDSスマホのメリットと使い方
DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)スマホの最大のメリットは2つのSIMで同時待ち受けが出来ることだが、どのような使い方ができるか以下に見ていこう。
1.ケータイの通話専用SIM+データ専用SIM
2.データ専用SIM+データ専用SIM
3.通話付きSIM+データ専用SIM
4.通話付きSIM+通話付きSIM
DSDSのメリットを最大に受ける使い方は1の通話専用SIMとデータ専用SIMの組み合わせだろう。
ケータイのかけ放題プランは2200円。これにMVNOのデータ専用SIMを契約し、2つのSIMをそれぞれのSIMスロットに挿して使う方法だ。データSIMの料金は毎月使用するデータ量の契約によって異なるが、1G以下なら500円未満。3Gまででも1,000円程度。電話を多用する人にお勧めの使い方である。
2はケータイとスマホの2台持ちの人向け。データ専用SIMを2つも持つ必要がないだろうと疑問に思う向きもあるかと思うが、月に3Gまでも使用しない。2Gあれば十分という場合に1GSIMを2つ挿して使うという方法もあるし、別々のMVNOのSIMを挿して使い分けるという利用の仕方もある。というのはMVNOによって通信速度の実測が違うからだ。
3はすでにスマホを使っている人。現在使用中の電話番号をそのまま利用してSIMフリーのMVNOに転出。さらに予備でデータ専用SIMの契約をして使うというやり方が出来る。
例えばナンバーポータビリティー(MNP転出)でキャリアからSIMフリーのMVNOに替え、もう一方のSIMスロットにイオンモバイルの050付きデータSIMを契約して挿し、受信は090等の従来番号でし、こちらから電話をかける時には通話料の安い050契約SIMに切り替えて電話をするというような使い方が出来る。
仕事用とプライベートを使い分ける
4の通話付きSIMを2枚挿す方法には何の意味があるのかと疑問を感じられるかもしれない。ところが、これが案外便利というか、この使い方こそがビジネスピープルに重宝されるはず。
まず片方に自分の個人使用携帯端末の通話付きSIMを挿す。そしてもう一方のSIMスロットに会社から支給されている携帯端末のSIMを挿せばいい。
こうすれば会社用と個人用の携帯端末を2台持ち歩かなくて済む。DSDSスマホ1台で2つの電話番号を使い分けられるのだ。
着信音をSIM1と2で替えておけば、着信音を聞いただけで仕事用の番号にかかってきたのか、個人用番号にかかってきたのもすぐ分かる。
(3)に続く
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