岡山県産業振興財団自立化推進研究会で講演してきた。
講演タイトルは「中小企業活性化のための視点」。
私自身、岡山県北の出身ということもあり、当初、講演タイトルは「宮本武蔵と変化の時代の経営」にしていた。
ところが、同研究会が製造業の集まりだったこともあり、10日程前に急遽講演内容を「中小企業活性化のための視点」に変更してもらった。
中小企業はいわば自己満足のためにモノを作っているところが大半で、製品開発において市場調査を全くしていない。
「敵を知りおのれを知れば百戦危うからず」と孫子も言っているように、大事なのは敵とは何か、己とは何かということを知ることである。
この「敵」と「己」の分析をしっかりすることが戦いをする前の最低限必要なことであり、それができれば次はコンセプトをきちんと設定し、ターゲットを決めること。
商品コンセプトを決めるとぶれないことが重要。
こうした内容を話しながら、いま実際に私がマイ箸プロジェクトを組織して箸の製造・販売を行おうとしていること。
その際、マーケットをどのように分析し、いかなるコンセプトの下に、どの層をターゲットに、価格はいくらに設定しているかというようなことを具体的に紹介していった。
マーケティングの専門用語を使わず、具体的な事例でマーケットに対する見方、攻め方を話したのが分かりやすかったのか、講演後皆さんから「今日の話はよかった」「いつもは寝ている人がいるんじゃけど今日は誰も寝てなかった」「参考になった」などのお褒めの言葉を頂いた。
この瞬間こそが講師の無上の喜びである。 |