Windows10のアップグレードに失敗、
Windows8.1に戻す。(2)


アップデートと再起動の無限ループ

 Windows10にアップグレードし、なんの問題もなく1週間あまり使っていた。画面も以前とほとんど変わりはない。というのもWindows8.1もWindows10も「タイル状」の画面ではなく、Windows7と同じ表画面表示で使っているから、Windowsのバージョンが変わったからといっても操作方法、操作感ともにさほど変化はない。Windows7、8.1で使っていたソフトも一応問題なく動いていた(すべてを試したわけではないが)。

 ところが、アクシデントはなんの前触れもなく、突然、まるで悪魔がこっそりと忍び寄るように襲ってきた。windows10(以下W10)は正規版の公開以後、短いサイクルでアップデートが行われているというニュースを読んだ記憶があったが、W10にアップグレードしてわずか1週間あまりで、突然アップデートの知らせがポップアップし、自動でインスツールを開始しだした。
 ソフトのインスツール、そして再起動。W10へのアップグレードの時と違い、今度は時間は短い。再起動後、W10の画面(窓=Windowsから光が差し込んでいる、あの画面だ)が現れるはずだった。
 しかし、再起動したと思うと、再びアップデートを繰り返しだし、いつまで待っても終わらない。やむなく途中でアップデートをキャンセル。その状態でもPCは問題なく使えたが、シャットダウンして次に電源を入れると、またまたアップデート、再起動を繰り返す無限ループに陥り、完全にお手上げ状態。

 起ち上がりの画面をよく見ていると、なにやらプログラムに問題ありみたいな表示が出ている。
「SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED」
 この表示は「ブルースクリーンエラー」が発生しているということを示しているらしいが、このエラーは新しいハードやソフトをインスツールした後に発生することが多いようだが、W10にアップグレード以後、新規ソフトも入れていないし、なにも設定を変えていない。それなのになぜ?と思うが、こういう場合の対処法はシステムの復元。復元ポイントを使って変更を加える前の時点にWindowsを戻すのだ。
 早速、この方法でW10にアップグレードする前の復元ポイントまで戻した。これでOKのはずだった。ところがPCを起ち上げると相変わらず同じことの繰り返し。これには参った。

1年以内なら元の状態に戻せる

 もう、このノートPCは使えないかもしれない。メーンで使っているPCではなく、使用頻度が比較的少ないモバイルPCでよかった、と半分自分を慰めながら、画面をさらによく見ていると「詳細オプション」という小さな文字が見えたので、そこをクリックしてみた。
 システムの復元
 イメージでシステムを回復
 スタートアップ修復
 コマンドプロンプト
 スタートアップ設定
 以前のビルドに戻す

 どうやらこれらの方法のいずれか、あるいは順にすべてを試せばW10を以前の状態(W8.1)に戻せるようだ。
 ただし、W10をアップグレード前のWindowsに戻すことができるのはアップグレード後1か月以内である。
 幸いまだ半月未満だったので、以前のWindowsにロールバックできる期間内だ。
「システムの復元」はすでに試した。「イメージでシステムを回復」はイメージファイルを事前に作ってなかったのでパス。その他の方法も少し難しそうだったので、最後の「以前のビルドに戻す」を選択。「以前のビルド」とは、この場合W8.1のことで、その状態に戻すということだ。

 最後に残された方法はこれしかなかったので、「以前のビルドに戻す」を選択してクリック。ところが、「システムを復元しています」というメッセージは出るものの、いつまでたってもそこから画面が変わらない。とうとう諦め、PCをそのままにして寝た。そして翌朝。PCの電源が入ったままなら、一晩かかってもまだ終わってない(失敗した)ということだし、電源が切れていれば一晩かかってやっと以前の状態(W8.1)に戻すことができたということだ。
 電源は切れていた。次はW8.1の画面が起ち上がるかどうかだ。恐る恐る電源オン。現れた画面はW8.1のものだった。ソフトも問題なく使えた。やれやれだ。もうW10は使わない。そう決めた。

                                               (3)に続く

 


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