ANAショッピング ANAのマイルがたまるastyle

 


拡大再生産する、若者の迷惑行為について(2)


 模倣にメディアも一役買っていると思います。
知らなければやらない(それでも「100匹目の猿」現象で実行することはある)が、メディアが取り上げることで模倣がはびこることは昔から多くあります。「津山30人殺し」も過去例の模倣、刺激を受けたと本人が語っています。(津山30人殺しについては「栗野的視点」内の「凶悪犯罪は増えているのか〜横溝正史も注目した日本犯罪史上空前の惨劇」で触れています)

 メディアの役割が情報の伝達と再発防止だとすれば(近年のメディアは前者しか考えていないようだが)、「事後報告」をすべきではないでしょうか。
 例えばコンビニの冷蔵庫で寝そべった写真を投稿した結果、そのコンビニはフランチャイズ契約を破棄されました。また、そうした行為をしたアルバイト・店員を契約解除・解雇し、「今後は教育を強化し再発防止に努める」との企業側コメントを紹介していますが、それはもちろんのこととして結果責任についても報道した方が再発防止に役立つのではないかと考えています。
 具体的に言うと、そういう行為をした個人に企業は損害賠償請求をしているはずです。それすらもしてなければちょっとおかしなことだと思いますが。
 軽い気持ちでやったとしても、その結果、これだけの賠償をしなければならない(なかには人生を棒に振った人もいるかも分かりません)ということが分かれば、バカなことはやめようと思うのではないでしょうか。
 TVのコメントなどで「ネット社会だからすぐ分かるのに、どうしてこんなことをするのでしょうか」というようなコメントをしている出演者が結構いますが、この人達は何を考えているのでしょうね。
 こうした言い方では「発覚しなければいい」という考えになってしまい、犯罪の抑止どころか隠蔽化に向かわせるだけです。
 メディアは犯罪のその後を追い、それをもっと報道すべきだろうと思います。


  先日、電車の中で大声で泣きわめき、泣き叫ぶ子に、「もう何も買ってやらないよ」と言う言い方をしていました。子供にすれば分り易いことかもしれませんが、公共の場での振る舞いとしての善悪の教える躾にはなっていない、親として問題と感じます。

 これを他人が注意しようものなら、大事になる日本の社会風潮で、見ぬ振りもする。暴力や刃物沙汰になったらかないませんからね。

 以前ドイツに居た時のことを想い出します。もちろん今は変わっているかも知れませんが、自分の子であれ、他人の子であれ公共の場での善悪に対して大人の接し方は厳しいものを感じました。


 近年、自分の子供やペットに丁寧語を使う親が増えているのも問題ですね。私はこういう人を信用していません。愛情が内志向だからです。こういう人達は内側(家族あるいは自分が愛する対象)に対しては優しく接したり守ろうとするが、外のもの(他人、公益)に対しては迷惑をかけても平気です。当然、公衆マナーなど守ろうとしません。
 自分の小さな子供やペットに「してあげる」と言い、他人には「してやる」「してくれた」と平気で言う人が増えています。言葉の使い方があべこべです。


 (1)に戻る                                        (3)に続く


(著作権法に基づき、一切の無断引用・転載を禁止します)

トップページに戻る 栗野的視点INDEXに戻る



ロコンド 靴とファッションの通販サイト