近年、製造業における中国の躍進には目覚ましいものがあります。 人件費の安さと税制面の優遇を武器に世界のメーカーを誘致した結果、世界の最新鋭工場が中国に集中し、いまや世界の生産拠点の感さえあります。 しかも、一時期とは比較にならないほど技術力もアップしています。 そのため日本でも多くのメーカーが製造拠点を中国に移しています。 国内に取り残されたのは大手企業の下請け、孫請けを始めとした中小企業ばかりです。 このままでは日本の製造業は、とりわけ中小企業は滅んでしまいます。 しかし、自国に製造業拠点を持たない国は、やがて国自身が疲弊していきます。
国内の取り残された競争力を持たない中小企業は滅びるしかないのでしょうか。 そんなことが許されていいはずがありません。 では、どうすればいいのか。 1つには技能と技術力をさらにアップすることです。 もう1つはコスト力をアップして競争力を付けることです。 日本の中小企業がすばらしいのは技能を持っていることです。 弱点はコスト競争力が弱いことです。 逆に言えば、コスト競争力をアップすれば中国とも競争できるわけです そのためには生産現場の無駄を廃し、ロスをなくし、生産効率を上げるしかないと考えています。 生産現場のカイゼンです。 カイゼンといっても、大手企業が導入しているのと同レベルのカイゼンを行わなければ、コスト競争力は付きません。
そこでリエゾン九州はトヨタ生産方式に基づいた改善指導を現場で行うチームを発足させました。 OJTチームは地場企業のOBでトヨタ生産方式の生みの親、トヨタの大野副社長の下で直々に学んできたリーダーを中心に3人のOBからスタートしました。 このチームは飽くまでもリエゾン九州の理念に基づいた、営利追求を目的にしたチームではなく、九州の中小企業を活性化することを目的に活動するチームです。 このようなNPO組織が民間企業の生産現場のカイゼンに乗り出した例は九州では初めてです。
チームリーダー:安恒富士夫(昭和鉄工OB) 派遣エリア:当分の間、福岡県内 (今後チームメンバーが増えれば北部九州エリアまで拡大したい) 募集:趣旨に賛同し、協力してくれる企業OBも募集中です。
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