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 なぜ、「栗野塾」で営業力アップをテーマにするのか


 今月から栗野塾を開くことにし、月内にまず2回開催する。
1回目のタイトルは「人は見た目が90%ーープレゼンを成功させるために」
2回目は「見やすく、分かりやすい文章を書く方法」

 両方に共通するテーマは「営業力のアップ」だが、かねてから営業力アップをテーマにした実践道場みたいなものの必要性を感じていた。
 というのは、近年、企業の営業力が落ちていると感じていたからで、折に触れ提案型営業の必要性、営業情報の共有・データベース化科学的営業を説いてきたが、このままではますます企業の営業力が落ちそうだからだ。

 もう一つはこの不況。
不況になれば必然的に多くの企業で売り上げが減少する。
この減少幅を補う、あるいは極力小さく留めるためには既存顧客をフォローしているだけではだめだ、新規顧客を獲得しなければならない
つまり営業活動が必要になる。
 ところが、多くの企業では既存顧客回りをルート営業と称して、「御用聞き営業」しか行ってきていない。
これでは新規顧客の獲得はもちろん、顧客ニーズを把握することはできない。

 こういう緊張感の欠けた営業を営業担当者に任せながら、日報のチェックだけをして、営業管理をしているというところが案外多いのが事実だろう。

 そこで科学的営業のやり方はまたの機会に回すとして、
まずは第1印象をいかによくするか、ということが必要だろうと考え、上記のようなタイトルで2回行うことにしたのだ。
1回目は営業員の第1印象。
2回目は会社のパンフやプレゼン資料、メールなど文書類の第1印象をアップするために。

 特に文書類は顧客の手元に残してくるものだけに、見にくい、分かりにくい、見苦しい文書では、相手に逆印象を与える

 中でも多いのはメール内容やメール送信のミス、エチケット違反。
あるアンケートによれば、もらったメールで不快だと感じたのは次の順だそうだ。
 ・読みにくい
 ・言葉遣いが不適切
 ・開封確認要求をする
 ・CC、BCCなどの使い方
  (これは法的な問題になる恐れすらあるが、当事者に重大性の認識が薄い)
 ・誤字、脱字

 ともあれ、「栗野塾」という形で行うわけだが、そうしたのにはいくつかの理由がある。
1.きっちり勉強したいという考えている人達を対象にしたい。

2.自分の経験や身に付けた能力をいまの内に次の世代に伝えておきたい。

3.人数を絞って行うことで、経営者が悩みを打ち明け、相談にも乗れるような場を作りたい。
 経営者はもちろんのことだが、社員も30歳を超えると、いまさら商工会議所などがよく実施している新人教育みたいな所に行けといっても本人も嫌がるだろうし、新入社員に混じって素直な気持ちで聞くことなどはできないだろう。
 その点、少人数制で、多少なりとも顔なじみなら参加しやすいのではないか。
一緒に悩み、勉強し、問題を考える場にしたい。

4.問題を具体的に解決する実践的な道場のようなものにしたい。

 と、まあそんなことを考えながら開塾した。



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