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まだ買えるXP搭載パソコン。1年半後にはVistaの後継OSが。


XP搭載パソコンがいま買いだ

 XP搭載パソコンの新規販売は表向き終了した。
もうVista搭載パソコン一色かと思いきやそうでもなさそうだ。
まだ、XP搭載パソコンが売れているのだ。
中古市場の話ではない。新品パソコンが、正規市場で売れている。
 例えば大手量販店の店頭では「XP搭載、最後の在庫一掃」などのポップが踊っているし、メーカー直販サイトでは「XP搭載パソコン、あと○日まで」などと煽っている。
ただ、これらのパソコンが買えるのは今月末までのようだが。

 それにしてもVistaは不人気だった。
買っているのは店頭買いの個人客ばかりで、ビジネスユーザーはいまでもほとんどがXPを使い続けているばかりか、新規購入する場合でもXP搭載パソコンを選んでいる。
 それもそのはずで、デルやパナソニック、ソニー、エプソン、NECなどの直販サイトではVistaよりXP搭載パソコンの方を強く勧めているようにさえ見えた。
 なかでもデルは個人向けにはVista搭載パソコンを売っているが、「SOHO、個人事業主・法人のお客様」にはXP搭載パソコンを勧めている。

 ところで、当のマイクロソフト自身が数度に渡ってXP搭載パソコンの新規出荷終了時期を延期してきた(延期に追い込まれた)ばかりか、ウルトラモバイルパソコンへのXP搭載は今後も認めている。
 さらに今月中旬にはWindowsXP SP3まで出したのである。
一般的に考えて販売終了直前のOSにサービスパック3(SP3)を出すのはおかしな話だが、マイクロソフト自身が今後もXPが中心OSとして使われ続けると暗に認めたようなものだ。

VistaはMeと同じで、短命に終わる

 では、Vistaはどうなるのか。
「VistaはMeと同じ道をたどり、短命で終わる」とは当初から囁かれていたことだ。
いまではMeが存在したことすら覚えている人は少ないだろうが、短命に終わったMe搭載パソコンを買った人(実は私もその1人だったのだが)は不幸だった。
すぐにXPが出たので、XPにアップグレードせざるを得なかったのだ。

 その同じ道をVistaがたどりそうだ。
もともとWindowsの次期OSは2010年に発売するとマイクロソフト社は以前から予告していた。
あと2年後には次期OSバージョンが出るのだ。
ところが、ビル・ゲイツ氏は先頃、次期OSの発売は1年前倒しした09年になるだろうと発言している。
 09年といえば来年である。
つまり、遅くとも1年半後には次期OSが出ることになる。
それが分かれば、遅い、重い、高いと悪評のVista搭載パソコンを買わなくてもいいと考える人は多いだろう。とりわけ企業ユーザーはそうに違いない。

直販ならXP搭載パソコンが買える

 それでも差し迫って買わなければいけない場合はどうすればいいか。
メーカー直販サイトを利用することだ。
直販サイトならまだXP搭載パソコンが買えるし、XPの出荷停止後でもVistaからXPへのダウングレードをして出荷してくれる。
 例えばデルはマスメディア広告や直販サイトで「Windows XP環境が必要なお客様のために、Windows Vista Businessダウングレードサービス実施中!」と謳っている。

 このダウングレードはマイクロソフト自身が「ダウングレード権」として認めている。
ただVistaならどのタイプからでもXPにダウングレードできるわけではない。
できるのはVista Business、Ultimateに限られる。
ダウングレードするとWindowsはXP Professionalになる。
残念ながらVista Home PremiumとBasicはダウングレードの対象外である。
 つまりマイクロソフト自身がVistaは個人向けパソコンのOSであり、ビジネスユーザーにはXPを勧めているのと同じだ。
 恐らく次期OSは今回の反省を踏まえ、種類も少なくなるはずだ。

  デルのHP(個人事業主、SOHO、中小規模企業のお客様向け)

  NEC DirectのHP

  エプソンダイレクトのHP


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