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「ココカ」で来店客数、売り上げアップを図る(3)
〜レセプター・平田教光社長へ「ココカ」開発について聞く


商店街や小店舗の大きな武器に

 −−消費者にとっては随分便利なポイントカードですが、店側に負担が大きければ、やはり導入に二の足を踏むところが多くなると思いますが。
 平田 はい、もともと商店街などお店の要望からスタートしていますから、店側のコスト負担やポイント発行手間暇、後々のポイント管理などを軽くなるようにしています。
 しかも、店にとって最大のメリットはよくある共同カードのように自店のポイントを他店に利用されたり、他店のポイントが自店で使われたりすることがないということです。
 単独ポイントカードのように使え、ICカードを端末機器に接触してもらうだけですから時間も短縮できます。
 もちろん最低限必要な会員情報、システムIDだとかポイント数、来店回数、最終来店日、お客さんが住んでいる地域、年代、性別などの情報は集まります。それらを分析すれば自分の店の顧客層が分かるので、効果的な品揃え、情報伝達などもできます。
 −−因みに「ココカ」を導入した場合の利用料は大体どれぐらいですか。
 平田 月々3,800円で済みます。端末機器や通信料は別に必要です。端末機器はNFCリーダ機能が付いていればタブレットやスマートフォン(いずれもAndroidタイプ)でも可能です。
 −−商店街や小店舗にとっては集客のための大きなツールになりそうですね。

導入についてより具体的に尋ねたい場合は以下へ。
 株式会社レセプター(平田教光社長)
  〒802-0002
  北九州市小倉北区京町3-14-11 五十鈴ビル207号
  Tel 093-512-5581 Fax 093-512-5582
  http://www.receptorinc.com/ (HP内の会社概要の下部に「問い合わせ」欄あり)


 以上、同社が新たに開発したポイントカードシステムについて見てきたが、今年は流通業にとってドッグイヤーになると考えている。
 一つはイオンやユニクロに代表される拡大路線の更なる強化の方向。この路線は常に大量消費地に出店を続けていかざるをえない。日本国内を制覇(したと彼らが考えれば)すれば海外へと、飽くなき拡大をしていくだろう。
 だが、覇者は常に同じとは限らない。かつて九州の覇者だったユニードはダイエーに吸収され、そのダイエーはいまイオンの傘下に入っている。家電に目をやればかつて九州一の売り上げを誇り、全国制覇を狙ったベスト電器はライバル、ヤマダ電機の軍門に降り、そのヤマダ電機は頂点を極めた瞬間から急下降し始めている。まさに盛者必衰の理である。
 もう一つの方向は小商圏の中で根付いていく身の丈商法。今後、都心の高齢化が急速に進んでいくため、こちらが大きく脚光を浴びつつある。すでにイオンも小型スーパーを出店するなど対応を図りつつあるし、コンビニはよりスーパー化していく方向で生き残りを図ろうとしている。
 こうした流れは商店街や小店舗にとってチャンスといえる(「栗野的視点No.459:大型店に流れる消費者を、地元小店舗に呼び戻すには」を参照)が、手を拱いて待っているだけでは商機も訪れず、衰退していくだけだ。
 必要なのは「武器」を持つことと、その「武器」を使う工夫をすることだ。
そういう意味では同社が開発したポイントシステムは大きな「武器」になると感じた。
 例えば自店の会員全員にダイレクトメッセージを出せるのが一つ。これを上手に活用すれば「今日のお買い得情報」などを顧客に送り、集客動機に繋げることもできるだろう。
 もう一つ、店側のハード(端末機器)にNFCリーダ機能付きのタブレットやスマートフォンが使える点。
 端末機器が小さければ持ち歩きできるわけで、顧客から電話等で注文を受け、商品を配達し、配達先でポイントを付加することもできるだろう。ちょっとした差別化やサービスを工夫することで消費者を顧客にし、顧客を固客にしていくことができる。
 最後に「武器」を使いこなすかどうかは工夫次第ということも付け加えておきたい。
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